ウィリーの娘と17歳差の息子クン

ウィリアムズ症候群の娘と17歳差の息子を育てているハハのブログ。人生谷あり谷あり 谷ばかり也。でもハハは踏ん張る!

哀しみは繰り返される

悲しい出来事から、少しずつ傷が癒え始めた頃。

近所の若いお母さんが3人目を妊娠しました。そのお母さんは、大きなお腹をして近所のコンビニでタバコを吸う人で…。

哀しみからどうにか這い上がろうとしていた私は辛かったです。


何で…そんな人の所にはポンポン赤ちゃんが出来て私はこんな思いをするんだろう。
悲しかった。
悔しかった。

私、一生懸命生きて来たよ。
何でこんなに試練ばかりなの…。
どうして…。


ただ、一つ望みがもてました。

私、妊娠出来るんだ…!


どうにか1人、赤ちゃんが欲しい。
夫と一緒に我が子を抱く幸せを味わいたい
。娘をお姉ちゃんにしてあげたい。

そう思うようになり、夫とも話し合いました。赤ちゃんを迎えたいね…と。


それから8ヶ月後、再び妊娠。
妊娠した喜びはありました。
が、それ以上にまた哀しい結果になったら
…と、不安で不安で仕方ありませんでした
。不安でばかりいたら、赤ちゃんに良くない。前向きに考えるようにしましたが、不安な日々が続きました。

今回は気付いたのが早く、まだ心拍が見える週数ではなくて。より一層不安が増しました。


心拍を確認する為の診察の日。

赤ちゃん……



心拍が…見えない…。


また1週間後に確認する事になりました。
けど、結果は同じ…。
その日のうちに手術日を決めて帰りました


私、赤ちゃんを作ったらいけない人間なのかな…。
私、頑張って生きて来たつもりだったけど
まだまだ、何か足りないからこんなに試練ばかりなのかな…。

赤ちゃん…。
2人も…お腹で殺した…。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
本当にごめんなさい。


早く精算も終えて待ち合いロビーを出たかった。ここでは、まだ泣いたらダメだ!
一度涙が溢れてしまうと声を上げて泣いてしまう…。

必死に涙を堪えました。
手に握ったエコー写真がクシャクシャになっていました。


辛くて
辛くて。
ただただ
辛く 苦しかったです。


夫にも知らせて。
泣きながら車を運転して帰りました。


季節は多忙な年度末。
春でした。


明日は手術という日の夕方。
少し残業をして帰ろうと考えた矢先、下腹部に違和感を感じました。

やっぱり、直ぐに帰ろう。


この判断は正解だったのです。

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掻爬手術

泣いて時間が過ぎるのを待ちました。

掻爬手術。
悲しいし、怖くて怖くてたまらなくて。


いよいよ手術。
怖いよ…。
赤ちゃん、本当にごめんね…。

そう思いながら、数を数えます。
1…2…3…4…………
麻酔で眠りにつきました。





グワン!

頭の中で目眩のような感覚を感じたと同時に、子宮をかき混ぜられる痛さを感じます


痛い!痛いっ!痛いっっ!!

麻酔が効いていてまだ喋る事が出来ません
。痛くて痛くて…。


んーっ
んんーーっ
唸り声を上げて涙が溢れました。

看護師さんが涙を拭いてくれる感覚が分かりました。


痛いね。
もう少しで終わりますよ。
頑張ってね。


……痛くて辛かった手術が終わりました。


ついこの前力強く拍動していたあの命は、もういないんだ…。
また涙が溢れます。

赤ちゃん。
本当にごめんね。


麻酔が完全に切れてから診察を受けて帰宅しました。



身体も辛かったけど、それ以上に精神的ダメージが大きくて。

夫にも、ただただ謝る事しか出来ませんでした。
ごめんなさい。


身体のダメージは大きく。
仕事に行っても身体がフワフワ目眩のような感覚があります。

麻酔を使ったのだから当然ですが。
この時、金曜日に手術を受けて土、日の2日休み月曜日から仕事をしていました。

よくやったなぁと、後から思います。
けど、やらざるを得なかった。
頑丈で良かった。


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止まった心拍

先生の説明を聞かずとも、結果は分かっていました。

先生からの説明を聞いて受け入れるのが怖かったです。
先生は淡々と話して下さりました。


残念ですが、赤ちゃんの心拍が確認出来ません。今回は流産ですね。妊娠初期に流産するのは赤ちゃんに原因がある場合が殆どです。初期流産は珍しい事ではないので。


それで、亡くなっている赤ちゃんは早く出してあげる必要があります。お母さんの身体の為に。

手術日迄に酷い腹痛や出血があったら直ぐに受診して下さい。


手術日を決めて、診察が終わりました。
待ち合いロビーで涙を必死にこらえました
。神様はどれだけ私に試練を与えるの?
簡単に幸せになってはいけないの?


駐車場の車に乗って一気に涙が溢れました
。嗚咽でどれだけの時間が過ぎたかも分からない程…。

少し落ち着いて、夫にLINEで伝えました。


赤ちゃん、流産だった。
ごめんなさい。


そう、送るとまた泣けて。
どれだけ車で泣いたか。


ふと我に返ると自宅にいました。
自分で運転して帰ったのですが、記憶がなく。病院での出来事が夢だったのではないか…そう錯覚してしまうほど。


数日後、手術の為病院に向かいました。

診察室でもう一度エコーを見ます。
、、、やっぱり、心拍はありません。

小さな丸い形がボヤけて映っていました。


赤ちゃん、もう形が崩れて来てるね。
2つにも見えるけど、もしかしたら双子だったのかもしれない。



先生からの説明を聞いて、涙が溢れそうなのを必死にこらえました。

双子だったかもしれないの?
本当に?
赤ちゃん…ごめんね…。


予定通り手術を行う事になり、術前処置をして、病室で待ちました。
この術前処置が痛くて辛かった…。

けど、術前処置の痛みなんて全然痛みに入らないぐらいの痛みを味わう事になるのです。
病室で横になって待つ間、涙が溢れて溢れて止まりませんでした。


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新しい命

中学部と同じく寮生活を送りながら順調に高等部の生活に慣れて行った娘。
新しい生活が始まって2ヶ月が過ぎようとした頃、私の体調に異変を感じました。


生理が遅れてるなぁ。
胸が張ってるからもうすぐくるかな?


、、、まさか…赤ちゃん、、、?
まさかだよね?

けど、念の為調べようかな。


妊娠検査薬を購入して確認してみました。
直ぐに陽性を示すラインが!!!

嘘…嘘っ!
私、妊娠してる⁉︎
本当にっ⁉︎


心から驚きました。
娘は結婚して3年目にようやく授かったので、こんなに直ぐに妊娠をするとは本当に予想外でした。


夫と、赤ちゃんは自然の流れで出来たら嬉しいね。
と話していましたが、本当に予想外の驚きと嬉しい陽性反応でした。


数日後、産婦人科を受診。
エコーで見ると…ピコピコ点滅して見える心臓の拍動が確認出来ました。
力強く拍動している小さな小さな命を見て感動でした。

本当に妊娠してるんだ…。
嬉しくて嬉しくて。
診察後、夫に直ぐにLINEで伝えました。



夜、夫が帰宅して2人でおめでとう!と言い合って喜びました。
夫も喜んでいる様子が伝わって来ました。

トントン拍子で入籍して、こんなに直ぐに妊娠して…。これを縁って言うんだなぁと幸せに浸っていました。


ずっと昔、願っていた娘をお姉ちゃんにする夢が叶う…!
娘にはいつ伝えよう?
お腹が大きくなってからでいいかな?
娘は理解してくれるかな?


夫とは、男の子、女の子、どっちがいい?
名前はどうする?

私は女の子で、名前は○○がいいな。

そんな話しをして宿ったばかりの赤ちゃんに想いを馳せて幸せな日々を過ごしていました。


力強く拍動していた赤ちゃん、元気に成長してね。お父さんとお母さん、お姉ちゃんと皆で待ってるよ。



次の検診が待ち遠しくて。
検診の日に、エコーで力強く拍動する赤ちゃんを見るのが楽しみでした。

待ちに待った検診の日。
エコーを見ると、力強く拍動している心臓が確認出来ません。


んっ⁈
あれ⁈

一生懸命目を凝らして見ても…
先生が色々向きを変えても…

力強く動いていた心臓は
何処にも見えませんでした。


これが何を意味するか…。
直ぐには思考能力が働かず。

え…?
え…?

そんな思いで衣服を整えて、先生の前の椅子に座りました。


、、、先生の説明は、、、。

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新たなスタート

娘が中学部を卒業してすぐ、娘と私の生活に大きな変化がありました。

当時お付き合いをしていた方と入籍をする話しになりました。
入籍をするなら姓が変わる。
それなら、高等部入学迄に籍を入れた方が娘に良いのではないか。

私の両親も交えて話し、トントン拍子に入籍が決まりました。

娘と対面しても、ありのままの娘を受け入れて接してくれました。
娘は元来人懐っこい性格なので、初対面の時からいつもの様子。フワフワ、ほわほわした雰囲気で馴染んでいました。


娘の事、私の仕事の事があり、娘と私が住んでいる家で一緒に生活をスタートする事になりました。


2012年3月21日
入籍


新たな生活をスタートしました。

夫の引越しと娘の高等部入学の準備とで、慌ただしく過ぎた春。
家庭に男性がいる事がこんなに心強いんだと、改めて感じました。

娘は夫に遊んでもらい嬉しそうな笑顔が見られて安心しました。


高等部。
寮生活は中学部と変わりなく続きます。
学校生活も残り3年。
まだ3年。
もう、残り3年?

あっと言う間に過ぎるんだろうな。


高等部入学式、夫と私の母と出席しました
。特別支援学校の入学式は賑やかです。
厳かな雰囲気なんだけど、賑やかなんです

座って過ごすより動いている事が落ち着く生徒。
色々な声を出している生徒。


そんな入学式。
娘と言うと、椅子に座って参加しています
。知的にはかなり遅れがある娘ですが、静かに椅子に座っている姿を見るだけだと、障がいがあるようには一見見えないと思います。一応コミュニケーションも取れる娘
。三年後、どんな進路を選ぼうか。


これから先の事も、あまり時間が経たないうち、自分が元気なうちに道筋をつけないと。

そんな思いを抱きながら、高等部生活が始まりました。


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深夜の地震

深夜に豊後水道震源で震度4。

地震速報鳴らず。
ここは震度2だったので気付かず寝てました。


もう大きく揺れませんように。
地震がめっちゃ怖くて、ネットで色々確認してる日々です。


土曜日、以前から予定していたドリカムコンサートに広島に行きました。


吉田美和のインフルエンザで公演は中止でしたが。


中村正人さんが来て下さるとの事で、予定通り広島へ。

いや〜 本当に貴重な時間を過ごしました
。一人一人と握手して写真撮って下さり。
感涙。
ハグもしちゃいました。

けど、急遽の事で色々あったんでしょう。
昨夜更新した中村さんのブログには、謝罪の言葉が…。読んで辛くて泣けてしまう程の内容。

急遽の対応であれだけの事をして下さったんだもの。謝らないで下さい!って思います。


次のコンサートを待っています。
次はDWL!


個人的趣味のお話しでした。


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中学部卒業式

3年間の中学部が終わりを迎えました。

高等部に進学するのですが、一応受験がありました。
娘は面接だけでしたが、娘なりに緊張している様子でした。
無事に進学も決まり、いよいよ卒業式です


3年間、毎週末の送迎を娘と頑張って来ました。雪が積もる地域なのでドキドキしながら。

仕事で迎えが夕方遅い事が多く。
先生にも本当にお世話になりました。
一人で待つ時間が長く、迎えに行くと涙を流していた事もありました。

仕事があるから許してね…と思いつつ、早く行ける時には仕事を上がらせてもらい迎えに行ったりもしました。

娘の事があるから、とずっとパートだったので出来た事でした。


卒業式は淡々と進み、私も涙が出る事はなかったのですが、ホームルームの時間に号泣する場面がありました。


一人一人、保護者に手紙を書いていて順番に読むのです。


娘も先生と一緒に考えたであろう文章を、一生懸命読みました。



「3年間、私を寮に送り迎えしてくれてありがとう。いつも、美味しいご飯を作ってくれてありがとう。」


周りを憚らず、嗚咽が漏れる程号泣しました。この学校を選んで良かった。そう思えた瞬間でした。

今でも手紙は大事に飾っています。
中学部を卒業して、もう6年が過ぎますが
私にとって大切な大切な宝物です。

娘は本当に頑張りました。


あっと言う間の3年間でした。
学校生活を送る事が出来るのも後3年。

『学校』と言う守られる場所があるうちは幸せだな…。そう思いました。


娘には後3年、寮生活を頑張ってもらわないといけません。ですが、中学部の3年間で強くなった娘を見て、心配はあまりありませんでした。


卒業式が終わったら、入学式はすぐにやって来ます。

新しいスタートの春でした。


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