ウィリーの娘と17歳差の息子クン

ウィリアムズ症候群の娘と17歳差の息子を育てているハハのブログ。人生谷あり谷あり 谷ばかり也。でもハハは踏ん張る!

それは まさに出産だった

※読むと辛い流産の内容表現があります。無理と思われる方はお控え下さい。※


定時で仕事を片付けて帰宅した私。

帰宅する僅かな時間にも、下腹部の違和感は痛みになって来ているのが分かりました
。帰宅するとすぐに横になって様子を見ました。


痛みが徐々に強くなっていきます。

痛い。痛い。イタタタっ!
足を擦り合わせながら、声に出して痛みと戦いました。

痛みは、やがて腰にも来ました。


痛みが来たら少ししたら遠のいて…。

それは、まさに陣痛でした。
程なくして、トイレに行きたい衝動にかられました。





仕事を定時で上がり帰宅してから始まった腹痛。痛みが落ち着いた時に時計を見ると
深夜0時を過ぎていました。
6時間、痛みと戦っていたんだ…。


全部…トイレに流してしまったよ…。
赤ちゃん…トイレに流しちゃった…。
ごめんなさい…。
ごめんなさい…。
本当にごめんなさい…。


それは、まさに出産そのものでした。
赤ちゃんが自ら、手術前にサヨナラをする選択をしたのでした。

痛みに耐え抜いた後、我が子に会える幸せがあるなら、私は陣痛を耐えられる。
そう、思いました。


けど、現実は赤ちゃんはもういません…。
クタクタになった私は、赤ちゃんごめんね
…と謝りながら、泣きながら眠りに引き込まれていきました。



目覚めると朝でした。
痛みと戦い、クタクタでそのまま寝てしまったのでシャワーを浴び、病院に行く支度をしました。


疲労感からフラフラしながら。
恐らく、貧血状態でもあったと思います。


丁度、娘は春休み。
デイサービスで、動物園に出掛ける日でした。娘の支度をどうにか手伝って。


娘より先に、病院に出掛けました。


デイサービスで動物園に行っている間、娘が大変だった事を後から知らされます。


昨夜、全部流れたから手術はしなくて済むかな。手術はしたくない…。
診察の結果、まだ少し子宮に残っているので予定通り手術をする事になりました。

前回の痛かった記憶がまだ新しく、不安でたまりませんでした。


今回、手術時間迄過ごしたのは、どうやら出産前の待機室のようでした。
部屋で横になって涙が溢れます。

そんな時、隣か、近くの部屋からその声は聞こえました。


はい!いきむよー!
頑張ってー!!


助産師さんの声の後に、いきむ声が続きます。

何度か繰り返した後、、、

オギャー!オギャ!オギャ!!



、、、赤ちゃんの産声だ…。
元気そう…。
良かったね…。


涙がとめどなく流れました。
布団を被り、声を上げて泣きました。

どうして、私は赤ちゃんを産む事が出来ないの…。


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